八女,恵比寿酒店,福岡

酒屋の営みを考える

酒と泪と男と女。

忘れてしまいたいことやー。どうしようもない寂しさにー。包まれたときに男はー酒を飲むのでしょー。この続きがリズムにのって脳内再生されている皆さまは、ナイスミドル以上です。こんばんは。ひばりとあきらです。@恵比寿酒店です。福岡県八女市におります。楽しい週末をお過ごしでしょうか?昨日が雨だったということで来客が少なく、まだまだ悪あがきしております。冒頭の河島英五さんの酒と泪と男と女。いい歌ですよね。そしてこの歌が似合う年齢になっていることに気づきました。

八女,恵比寿酒店,福岡
八女,恵比寿酒店,福岡

今日恵比寿酒店にいて、うちのスタッフたちがオーナーがこだわって取り揃えたお酒です。という常套文句を随分言うてるなって言うのに気づきました。恵比寿酒店はご存知ない方のために申し上げますと、築140年を超える欅造の古民家でして、引き戸を入るとL字に土間が広がりまして、そっから靴を脱いで上がってもらいまして、その奥にウイスキーが、ずらりと並んでおります。個人的にはもっとズラリと並べたいんですけど。その上にあげると言うことではいい文句だなって思いますが、そっから売るってなると、構えられるんで、そのガードを崩すのは当人としては結構大変なんですよね。でもそうやって振られた以上、なんとか1本でも買ってもらいたいなという、オーナーズプライドなのでしょうか?男の意地なのでしょうか?そう言うものが働いてガッツリ喋っておりました。

でも売ろうとすると、やっぱりガードは硬いので、自分を売るかお客さまの普段の嗜好に近づくかしかないので、そこのところはお客さまに寄り添ったり、自分自身を曝け出したりでやっておりました。
なんか久しぶりに酒屋で働いたんで、ひばりとあきらなら自分の料理なんですけど、自分が好きな人が作ったお酒を売るっていうのの当事者意識を呼び起こすのが、ひばりとあきらやってる分、ちょっともたついたかな。

八女,恵比寿酒店,福岡
八女,恵比寿酒店,福岡

今たとえば恵比寿酒店にもベンロマックのオーガニックがありまして。お酒なのに体のとこを考えるものがあったりします。スケープグレースのブラックジンもボタニカルだったりします。酒は百薬の長でもあり、酒に溺れる人も勿論いらっしゃったりします。今夜も酒をあおって眠ってしまうのさ。で、いいのか?あたしには分からないですけど。でもそれでもいいんじゃないとも思うし。もっと先の未来を考えるとそれじゃいけないのかもしれないし。ただもう40後半になっても正解が分からない。それだけの力がお酒にあると言うとこなのでしょう。

夏のクソ暑いときに飲むビール。長いスパンでの仕事が終わった宴で乾杯する生ジョッキ。家で一人ロッキンチェアで飲む琥珀色のウヰスキー。オーセンティックなバーで飲むロックグラス。バカラで飲む、薩摩切子で飲む、お猪口で飲むそれぞれのお酒たち。紫煙をくゆらせてマッセナ片手に飲むスコッチ。いいよねえ。絵が浮かぶ。やっぱり。

飲んで飲んで飲まれて飲んで。飲んで飲みつぶれて眠るまで飲んで。やがて男は静かに寝むるのでしょう。ってことなのか。