出水,蒸篭,サスティナブル

蒸篭に纏わる話

ひいじいさんが造ったせいろをばあさんが愛用して、母が引き継ぎ、敬老の日に赤飯を振る舞うことは。うちの家のサスティナブル。

長いタイトルになりました。こんにちは。ひばりとあきらです。昨日は敬老の日で、お客さまが勤める介護施設様に、納めましたよ敬老の日のお弁当を。朝も早よからお弁当つくり。まあうちの母親も婆さんですからね。老体に鞭をうってという現実に申し訳ない気持ちもないわけじゃないんですけどね。でもお客さまに迷惑かけたくないし。期待を裏切りたくないし。

せっかくお祝いだし。赤飯いれましょうよ。ということで、

いれちゃいました。お赤飯。おあにいさん、おあねえさんも、まあまあご年配な方々でございます。お弁当1箱あたりで言えば、さほどの量でもございません。あたしはいけると思いましたが。気がつくと、炊飯器でできる量でもなく。そう言えばで出てきましたのが、先に述べましたせいろでございます。うすらぼんやり思い返してみると、これまたうすらぼんやり見覚えのあるこのせいろ。あったあったありましたよ。婆さんが振る舞っていた料理のうでまえ。その奥に控えておりましたのが、このせいろ。いただきましたね、おこわや赤飯やあれやこれや。茶碗蒸しもあったなあ。正月の連間で賑やかだった親戚集いましたあの宴。

あれからぼくたちは、何かを信じてこれたかなあ

せいろをそっと開けてみる。もち米の匂いがしましたよ。あのころの未来に、ぼくらはたっているのかなあ。お赤飯は思うほど、うまくはいかないみたいだ。みたいな。感じで、せいろって色がつかないんですよ。。知らなかった。味はしっかり赤飯なんですが、あんまり赤くない。。みたいな。早朝、、夜空の向こうには、もうお弁当のお届けが待っていました。

茶碗蒸しにエビフライに酢豚に。

お弁当は9マスあるような感じのお弁当箱で、赤飯、白米、梅ひじきごはん、酢豚、チキン南蛮、黒豆、紅白なます、サバのほぐし、エビフライ。というラインナップで。もうバタバタしまくりで、写真が一枚もないんですけど。エビフライはそうじして、ピンと伸ばして衣には海老の殻とかを素焼きてミキサーかけてまぶして。サバは骨がと言われるだろうなと思いましてほぐしました。大変だな介護の世界と思いながら。酢豚もいつもの1/3くらいのカットにしたんですが、まだ大きかったみたいです。あと硬いと言われるみたいなんで、次はもう角煮にしようと思った次第です。まあそんな感じで。バタバタ詰め込んで、あと店ではうちの母親が蒸し器を使いながら茶碗蒸しをつくっておりました。10時半届出でしたので、朝5時前から10時半。茶碗蒸しの届けまでカウントすれば11時くらいまでの時間。いい時間でしたね。実際は汗びっしょりのクッキングスタジオみたいな感じでしたが。

サスティナブルは未来永劫。

変な横文字が流行る我が国日本では、サスティナブルという言葉が人気です。「つづいてゆくもの」って意味合いですけど、昔ながらで言えば、未来永劫ですよ。未来永劫続くもの。会社もそうだし、お店もそうだし、スタッフも家族も。個人個人の人生も命も。子どもたち孫たち、これから生まれてくる未来の子どもたち。そのためにも未来永劫続いてゆくものは続かせてゆくのが我々の使命。そんなときに、久方ぶりに目の当たりにした、せいろ。せいろって漢字で書くと蒸篭。蒸した篭です。

ふっくら・しっとり・もっちり。せいろが残すもの。この3つが合言葉。せいろとともに、そんな料理を残してゆきたいものです。あ、今週も平日は15時までです。申し訳ありません。また日曜日21日も八女のお祭りのため。お休みさせていただきます。重ねてお詫び申し上げます。